(12月16日更新) ワゴンR買取価格の相場・最新トレンドはこれ!

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もしもワゴンRの買取価格を予測することができたら?

今日はワゴンRです。さっそく走行距離、年式と買取価格の関係性を見ていきましょう。

ワゴンRに限らず、クルマの買取価格は走行距離と年式に大きく左右されるので、ここから確認しています。

オークションの売買データを使って、買取価格が走行距離と年式に関連していることをグラフで表示します。

ワゴンRのオークションデータ 139 件 を使ってグラフを作ってます。

グラフなら関係性が目で見てわかるので、ワゴンRの買取金額がどんなものなのかを事前に把握してもらえるのではないかと思います。

走行距離と年式が買取価格に影響しているってことであれば、あなたのワゴンRの走行距離と年式から、どれくらいの価値があるのかを、今、計算できることになります。

完璧な予測とまではいきませんが、愛車のワゴンRの値段がどれくらいなのかを把握するのに役立つと嬉しいです。

走行距離・年式とワゴンR買取価格の関係

では、走行距離・年式と買取価格の関係を順番に見ていきましょう。

2 つの数値の関係を視覚的に見ることができるグラフである散布図を使います。

「走行距離」と買取価格の関係を見る散布図

横軸が「走行距離」で、縦軸が買取価格です。

グラフが上から右下に流れるような形を描いているので、走行距離が増えていくと、買取価格が下がっていく傾向があることがわかります。

ただし、なだらかに右下に下がっていく印象もありながら、描かれたグラフの形が三角形のようにも見えます。これは、走行距離が少なくても買取価格が安かったデータがそれなりにあるためです。

描かれたグラフがこのような三角形ではなく、上から右下に下がっていく線状 (帯状) に描かれると走行距離と買取価格が反比例していることになり、走行距離が増えるのに合わせて買取価格が下がるという直感と一致します。三角形のようになっているということは、なにか他の要因が買取価格に影響していたのかもしれません。

この散布図は売買されたデータを縦横の二次元のグラフにして描いているだけなので、色が濃くなっているところはデータが重なり合っていることになり、そのあたりが相場だと推測できるものですが、重なりがあんまり見られないですね。

この散布図だけではわかるようなわからないような感じかもしれません。続いて、年式と買取価格の散布図を見てみましょう。

「年式」と買取価格の関係を見る散布図

次は、横軸が「年式」で、縦軸が買取価格の散布図です。

年式が新しいほうが買取価格が高くなりますから、右肩「上がり」になるもので、この散布図でもその形になっています。

この散布図ももう少し右肩上がりの様子が線状であると、年式が新しいほど買取価格が高いという直感とマッチするわけですが、ちょっと線と言うには無理があるかなと。太い帯状といったところでしょうか。

年式と買取価格の相関関係は車種を問わず強く現れるものですが、ワゴンRの場合はうっすらとその傾向がありながらも、年式が単体で買取価格に与える影響が強くないのかもしれません。

このことは言い換えると、走行距離もしくは年式が単体で与える影響よりも、走行距離と年式の組み合わせが与える影響や、ワゴンRを購入してからの経過日数が与える影響、もしくは車の色が与える影響など、他の要因の影響が強いのかもしれません。

次に買取価格のトップ 10 を見てみることにしましょう。

ワゴンR買取価格のトップ 10

ワゴンRの買取価格トップ 10 を表にしてみました。

年式走行距離 (km)オークション日付買取価格 (万円)
2018171722022年04月26日90.9
2016172902018年07月27日85.3
2020104052021年08月31日83.0
201999122021年11月09日80.0
201765812021年12月14日78.5
201991642021年11月16日74.0
2014467132018年04月14日72.2
2017108932022年08月23日70.1
2017288572023年11月21日69.0
201786042020年07月14日66.0

トップ 10 でまずチェックしていくのは、年式とオークション日付です。何年落ちか?に注目するわけです。

気になるのは 1 位のデータです。3 - 4 年落ちであることが想定されますが、これが 1 位になっています。これはなかなか珍しいケースです。上位はだいたい 1 - 2 年落ちであることが多いからです。

1 位以外を見ていくと、5 位、7 位、8 位、9 位、そしてひょっとしたら 10 位も 3 - 4 年落ちと言えそうです。うーん、これも珍しいケースです。ここまで多く 3 - 4 年落ちの車がトップ 10 に入ってくる車種ははじめてだと思います。

次に走行距離をチェックします。一番走っているもので 7 位の 46,000 km ほどです。それ以外は 10,000 km 未満のものも多く、20,000 km 未満のものもあり、何年落ちかどうかよりも走行距離の少なさが高額買取につながっているのかもしれません。

ワゴンRの買取データは他の車種と比べて独特だと感じますね。

あなたのワゴンRの推定価格を計算してみますか?

ここから、あなたのワゴンRの現在価値がどれくらいなのか?という話に入っていきましょう。

オークションで売買されたデータを使って、現在価値を予測するための計算式 (モデル) を 15 個作り、どのモデルの予測が良いのかをチェックしました。この 15 個の中から 3 つのモデルを紹介します。

(計算式 1) 「年式」と「走行距離」を使った予測モデル

最初の計算式は、ここまで説明してきた「年式」「走行距離」の 2 つを使って買取価格を予測するモデルです。

[ 計算式 1 ]
( 3.6103 x 年式 ) - ( 0.0002383 x 走行距離 ) - 7224.23

この計算式は、

  • 年式が 1 年古くなるごとに 買取価格が 約 3.6103 万円 安くなる
  • 走行距離が 1 km 増えるごとに 買取価格が 約 2.38 円 安くなる

ことを示しています。

(計算式 2) 「年式」と「走行距離」と「年式と走行距離の相互作用」を使った予測モデル

次のモデルは、「年式」と「走行距離」に「年式と走行距離の相互作用」を加えて 3 つの要素を考慮して予測する計算式です。

[ 計算式 2 ]
( 5.101 x 年式 ) + ( 0.066 x 走行距離 ) - (3.293e-05 x 年式 x 走行距離) - 10224.54

年式と走行距離の相互作用とは、年式と走行距離を掛け算した数値です。

年式が買取価格にどのような影響を及ぼすか?は、年式が単独で買取価格に与える影響を考えるためのものです。走行距離が買取価格にどのように影響するか?は走行距離が単独で買取価格に影響を考えるためのものです。年式と走行距離の相互作用は、単独で考慮した場合の走行距離と年式の影響とは異なり、2 つが組み合わさることで買取価格にどのような影響を及ぼすかを把握するためのもので、この点を考慮しているのが計算式 2 というわけです。

計算式 2 の方が計算式 1 よりも予測精度が高いことがわかっています。

(計算式 3) 「年式」と「走行距離」と「年式と走行距離の相互作用」と「年式とオークション日付の時間経過」を使った予測モデル

最後の計算式は、これまで使ってきた「年式」「走行距離」「年式と走行距離の相互作用」に加えて、「年式とオークション日付の時間経過」も考慮したモデルです。

[ 計算式 3 ]
( 2.6974 x 年式 ) + ( 0.0698 x 走行距離 ) - (3.48e-05 x 年式 x 走行距離) + (0.0078 x 経過日数) - 5364.2

4 つの要素を考慮するため数式が複雑になっていますが、この組み合わせが一番予測精度が高いことがわかりました。

決定係数と呼ばれる予測の正確さを表す指標が、1 つ目が 0.713 で、2 つ目が 0.735 で、3 つ目が 0.802 です。

決定係数が 1 に近い方が優れているので、計算式 3 が一番良いわけです。

前置きはこれくらいにしておいて、計算式 2 と 3 を使ってワゴンRの予想価格を確認していきましょう。

年式と走行距離を入力して買取価格を予測する!

まずは、計算式 2 から試してみてください。年式と走行距離を半角文字 (コンマなし) で入力します。



次が計算式 3 です。年式、走行距離、購入してから今日までの日数 (コンマなし) を入力して実行してください。




以下のグラフはモデル 3 の計算式が予測した買取価格がどれくらい正確であるかを視覚的に示したものです。

赤の点線が実際の買取価格を描いたものです。これは直線として描かれます。

青の点が、このモデルが予測した買取価格で、青の点が赤の点線に近く分布していればしているほど、このモデルの予測が優れていることを示しています。

0 未満のマイナスのところにある青い点は、モデル 3 が予測した買取価格がマイナスであったことを示します。買取価格がマイナスになるとは通常ありえませんが、モデルは買取価格の予測をするもののため、正確でない予測マイナスという結果になったということです。

ワゴンRの予測結果は、このグラフで視覚的に見てみても全体的に赤点線に寄っている印象があります。

一部、赤点線から外れているデータもありはしますが、全体的には悪くない予測精度であることがわかります。

年式ごとの買取価格平均値の折れ線グラフ

今度は散布図ではなく、折れ線グラフを作ってみました。

「年式ごとの買取価格の平均値」を求めて、横軸が「年式」、縦軸が「年式ごとの買取価格の平均値」をグラフにしたものです。

年式と買取価格の関係を表しているため、年式が新しいほど買取価格が高くなる = 「右肩上がり」のグラフになっています。

デコボコしている箇所があるのが気になりますが、2012 - 2013 年のところと 2017 - 2018 年のところを無視すれば全体的にはわかりやすい傾向です。

散布図よりも年式と買取価格の傾向がわかりやすいグラフになっています。

走行距離 10,000 km ごとの買取価格平均値の折れ線グラフ

次が、走行距離 10,000 km ごとの買取価格平均値を求めて、それを折れ線グラフにしたものです。

ワゴンRの売買データを走行距離 10,000 km ごとに分類し、それを横軸にして、買取価格を縦軸にした折れ線グラフです。

走行距離と買取価格の場合は、走行距離が増えるほど買取価格が安くなる = 右肩下がりのグラフでしたね。

このグラフは、走行距離が 30,000 km 台まで、もしくは 60,000 km 台までは買取価格の下がり方が急であるように見えますが、そこから先は価格の減り方が緩やかになっています。

走行距離が 60,000 km 台までのワゴンRは、買取価格が下がりやすいのかもしれません。反対に 60,000 km 台を超えてしまうと買取価格の下がり具合が緩やかということであれば、この点がワゴンRを手放すタイミングの判断ポイントと考えても良いかもですね。

最後に参考データとして、年式ごとの買取価格の平均値と、走行距離 10,000 km ごとの買取価格の平均値を表にしたものを紹介しておきます。

あなたのワゴンRの年式と走行距離から、どれくらいの買取価格になるのかをサッと確認できます。

年式ごとの買取価格平均値

年式買取価格
2004 年5.3 万円
2005 年2.3 万円
2006 年5.5 万円
2007 年7.1 万円
2008 年6.6 万円
2009 年13.1 万円
2010 年15.0 万円
2011 年28.7 万円
2012 年19.3 万円
2013 年23.1 万円
2014 年39.0 万円
2015 年38.8 万円
2016 年48.8 万円
2017 年67.9 万円
2018 年59.6 万円
2019 年67.0 万円
2020 年70.6 万円

10,000 km ごとの走行距離の買取価格平均値

走行距離買取価格
0 万 km 〜60.3 万円
1 万 km 〜49.6 万円
2 万 km 〜33.7 万円
3 万 km 〜25.1 万円
4 万 km 〜28.4 万円
5 万 km 〜25.4 万円
6 万 km 〜17.3 万円
7 万 km 〜14.5 万円
8 万 km 〜9.7 万円
9 万 km 〜7.6 万円
10 万 km 〜7.1 万円
11 万 km 〜4.9 万円
12 万 km 〜8.2 万円
14 万 km 〜5.4 万円
15 万 km 〜4.0 万円

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