(11月5日更新) ヴィッツ買取価格の相場・最新トレンドはこれ!

ヴィッツの買取価格は、走行距離と年式が大きく影響します!

今日はヴィッツを買い取ってもらう時の査定額がどんな感じになるのかを調べていきます。

クルマの査定には多くの要素が関わるものですが、走行距離と年式が重要であることはなんとなくわかりますよね。これはヴィッツ特有のことではなくて、他のクルマも同様です。

この投稿では、ヴィッツの過去の売買データを使って走行距離と年式の影響をグラフにして見ていきます。

実際のヴィッツ売買データ 178 件を利用して分析します。

グラフにして目で見れば、ヴィッツの査定価格がどんな感じなのかパッとわかりますし、傾向があればそれを知っておくと売って手放すときの目安になるでしょう。

で、せっかく走行距離と年式が査定価格に大きな影響を及ぼすってことがわかるのだったら、それを逆手に取って走行距離と年式から査定額を予測したいと思いますよね。

これは計算式であらわすことができますから、今保有しているヴィッツの値段がどれくらいになるのかの予測に使うことができます。

詳しい内容は以下に書いていきます。

走行距離・年式とヴィッツ買取価格の相関関係

では、走行距離・年式と買取価格の相関関係を順に見ていきます。

2 つの数値の関係を視覚的に見ることができるグラフである散布図を使います。

「走行距離」と買取価格の関係を見る散布図

横軸 (x 軸) が「走行距離」で、縦軸 (y 軸) が買取価格です。

散布図が右肩「下がり」になってはいますが、買取価格 20 万円以下のデータが走行距離関係なくベッタリと張り付いているようにも見えますね。

走行距離が 25,000 km 以下にも 20 万円以下のデータが結構あり、それが走行距離 125,000 km を超えたデータとあまり違わない感じがあります。

この点だけに注目すると違和感がありますが、走行距離が少なくても買取価格が安かった実績データが多めに含まれている結果かもしれません。

散布図は実際に売買された各データを二次元のグラフ上に描いているだけなので、色が濃くなっているところは売買データが重なり合っていることを示し、そのあたりが相場だと推測できるものではあるんですが、ヴィッツは安い買取価格となることが多い印象がありますね。

買取価格が高い場合の走行距離は?と考えると、これは理屈に近い結果となっています。つまり、買取価格が高いものは走行距離が少ないという関係です。

この関係性は散布図に現れていると言えると思いますし、それがあるために右肩下がりに見えているということでしょう。

「年式」と買取価格の関係を見る散布図

横軸 (x 軸) が「年式」で、縦軸 (y 軸) が買取価格です。

今度はわかりやすい右肩「上がり」になってますね。

年式と買取価格の相関関係は、車種を問わず強く現れるものですがヴィッツもそれに当てはまっています。

年式が新しい方が買取価格が高いことが示されています。

この散布図から考えられることは、年式が 2010 年以前のヴィッツになると買取価格は 20 万円以下になっちゃいそうということですね。

50 万円を超えるためには 2015 年式以降のものである必要がありそうで、100 万円を超えるためには 2017 年式以降というのがラインになりそう。

ヴィッツ買取価格のトップ 10

ここでヴィッツの買取価格トップ 10 をチェックして表にしてみました。

年式走行距離 (km)オークション日付買取価格 (万円)
20187662018年06月04日186.5
2018221702023年10月27日133.7
2018583122023年10月10日115.3
201749092022年02月22日110.5
2018445772022年03月22日102.4
2017196032020年02月18日99.2
2016188492018年09月04日99.0
201941742021年08月31日90.2
2017166212019年10月22日86.1
201696952019年10月22日85.1

まずトップの買取価格 186.5 万円に関しては、かなり特殊なケースです。100 万円以下で買い取られているものが多い中で 2 位との価格差が 50 万円もあるわけですから。

よく見てみると、2018 年式のヴィッツが 2018 年 6 月に買い取られていて走行距離も 766 km だからほぼ新車に近い状態だったのでしょう。だからこの値段がついたと考えるのが妥当です。

2 位の価格が 133.7 万円となっていますが、これは走行距離が 20,000 km を超えていて、おそらく 4 - 5 年落ちと思われます。高く買い取られている印象が強いですが、これは走行距離・年式以外の他の要因が良かったんじゃないかと思います。

3 位以下のものを見ても年式が新し目、もしくは購入してからそんなに時間が経っていないときに買い取られたために高額買取となり、トップ 10 に入ったということなんだろうなという結果ですね。

あなたのヴィッツの推定価格を計算してみますか?

実データから導き出された計算式を 2 つ作っちゃいました。

あなたのヴィッツの年式と走行距離を入力することで、いま売ったらいくらになるのか?を推計できるようになっています。

以下の計算式 1 が、ここまで説明してきた「年式」「走行距離」と買取価格の関係から求められた式 (モデル) です。

[ 計算式 1 ]
( 4.9903 x 年式 ) - ( 0.0002 x 走行距離 ) - 9997.4332

この式は、

  • 年式が 1 年古くなるごとに 買取価格が 約 4.9903 万円 安くなる
  • 走行距離が 1 km 増えるごとに 買取価格が 約 2.0 円 安くなる

ことを示しています。

続いて 2 つ目の計算式です。これは何かというと、1 つ目よりも予測精度が高いモデルです。

式が少し複雑になっているところがミソでして、こちらの方が予測精度が高いことがわかっています。

[ 計算式 2 ]
( 7.3932 x 年式 ) + ( 0.1012 x 走行距離 ) - (5.04678e-05 x 年式 x 走行距離) - 14827.3165

決定係数と呼ばれる予測の正確さを表す指標が、2 つ目の計算式が 0.667 で、1 つ目が 0.624 です。

決定係数が 1 に近い方が優れているので、計算式 2 の方が良いわけです。

前置きが長くなりましたが、以下に年式と走行距離を半角文字で入力して計算してみてください。計算式 2 の結果を確認できます!

当ブログのオリジナルツールです。半角文字を入力して試してみてください。



以下のグラフはこのモデルの予測した買取価格がどれくらい正確なものかを視覚的に示したものです。

横軸も縦軸も単位は価格 (万円) で、「縦軸」がこのモデルが予測した価格 (Predicted) を示し、「横軸」が実際の買取価格 (Actual) を表しています。

赤の点線が実際の買取価格を描いたものです。これは直線として描かれます。

青の点が、このモデルが予測した買取価格で、青の点が赤の点線に近く分布していればしているほど、このモデルの予測が優れていることを示しています。

しかし、ヴィッツの場合は青の点が赤線の近くに分布しているようなしていないような微妙な感じです。。。

100 万円を超えたあたりから、赤線からのズレが大きくなっていそうですし、それ以外にもチラホラとズレが大きそうなデータがあります。

このモデルの数式が計算した結果をあなたのヴィッツの推定買取価格として確認することができるようになっていますが、ヴィッツの場合は参考程度になってしまうかなという印象です。

年式ごとの買取価格平均値の折れ線グラフ

今度は散布図ではなく、折れ線グラフを作ってみました。

「年式ごとの買取価格の平均値」を求めて、横軸が「年式」、縦軸が「年式ごとの買取価格の平均値」をグラフにしたものです。

年式と買取価格の関係を表しているため、年式が新しいほど買取価格が高くなる = 「右肩上がり」のグラフになっています。

右肩上がりのグラフではありますが、2018 年のところがピョコーン!と高くなっていますね。

これはトップ 10 のところで見た一番高かった買取価格のヴィッツが影響しています。あのデータが 2018 年の買取価格の平均値を押しあげてしまっています。

走行距離 10,000 km ごとの買取価格平均値の折れ線グラフ

次が、走行距離 10,000 km ごとの買取価格平均値を求めて、それを折れ線グラフにしたものです。

ヴィッツの売買データを走行距離 10,000 km ごとに分類し、それを横軸にして、買取価格を縦軸にした折れ線グラフです。

走行距離と買取価格の場合は、走行距離が増えるほど買取価格が安くなる = 右肩下がりのグラフになります。

しかし、だいぶギザギザとしているように見えますね。。

ただ走行距離が 60,000 km を超えてくると、あまり価格が下がっていかなくなるのかもしれません。

言い換えると、走行距離 60,000 km までは、走行距離が価格に与える影響は大きいのかなということです。

これが正しいとすると、あくまで走行距離だけを基準に考える場合ですが、60,000 km を一つの目安として手放す時期を検討してもいいかもしれません。

最後にご参考データとして、年式ごとの買取価格の平均値と、走行距離 10,000 km ごとの買取価格の平均値を表にしたものを紹介しておきます。

あなたのヴィッツの年式と走行距離から、どれくらいの買取価格になるのかをサッと確認できます。

年式ごとの買取価格平均値

年式買取価格
1999 年6.6 万円
2001 年7.1 万円
2002 年4.7 万円
2004 年3.8 万円
2005 年8.7 万円
2006 年6.4 万円
2007 年6.2 万円
2008 年9.5 万円
2009 年9.2 万円
2010 年9.5 万円
2011 年17.6 万円
2012 年22.5 万円
2013 年24.9 万円
2014 年27.8 万円
2015 年49.5 万円
2016 年72.3 万円
2017 年76.9 万円
2018 年122.6 万円
2019 年84.9 万円

10,000 km ごとの走行距離の買取価格平均値

走行距離買取価格
0 万 km 〜61.8 万円
1 万 km 〜50.2 万円
2 万 km 〜37.6 万円
3 万 km 〜30.1 万円
4 万 km 〜23.3 万円
5 万 km 〜21.7 万円
6 万 km 〜11.5 万円
7 万 km 〜12.0 万円
8 万 km 〜17.0 万円
9 万 km 〜11.3 万円
10 万 km 〜14.2 万円
11 万 km 〜14.3 万円
12 万 km 〜8.8 万円
13 万 km 〜11.7 万円
14 万 km 〜9.1 万円
18 万 km 〜5.8 万円
20 万 km 〜3.8 万円

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