(11月18日更新) エクストレイル買取価格の相場・最新トレンドはこれ!
エクストレイルの買取価格を走行距離と年式の関係から見ていきましょう!
今日はエクストレイルの買取価格についてです。例によって走行距離と年式との関連を見ながらチェックしていきます。
あなたのエクストレイルがいくらで売れるのかの参考情報として読んでもらえたらと思います。
クルマを引き取ってもらうときの買取金額は走行距離と年式が大きく関係しているので、それについて細かく見ていきましょう。
この投稿では、エクストレイルの過去のオークションでの売買データを使って、走行距離と買取価格、年式と買取価格の関係性をビジュアルに見てもらうことができます。
実際のエクストレイル売買データ 177 件を利用して分析します。
目で見てわかる形のグラフを使っているので、エクストレイルが買い取られる時の値段がどんな感じなのか、相場や傾向が売る前にわかっていれば安心につながるかなと思って作ってみました。
走行距離と年式が買取の価格に大きな影響があるってことは、逆に言えばあなたのエクストレイルのデータを使って今の時点で価値がどれくらいあるのかが計算できてしまいます。
この計算は推計にはなりますが、今保有しているエクストレイルの値段がどれくらいなのかを把握していただけます。
詳しくは以下で説明していきますね。
走行距離・年式とエクストレイル買取価格の相関関係
では、走行距離・年式と買取価格の相関関係を順に見ていきます。
2 つの数値の関係を視覚的に見ることができるグラフである散布図を使います。
「走行距離」と買取価格の関係を見る散布図
横軸が「走行距離」で、縦軸が買取価格です。
散布図が右肩「下がり」になっている傾向はわかりますが、右肩下がりの線の幅が太いと言いますか、すこしまとまりがない印象がありますね。
この散布図では、買取価格 250 万円までのデータしか表示させていませんが、実際は 250 万円よりも高い買取価格のデータもあります。
ただし、そういった買取価格はまれであるため、走行距離と買取価格の全体的な傾向を把握するために 250 万円までの表示としています。
走行距離が 50,000 km を超えると買取価格は 175 万円以下に収まり、100,000 km を超えると 100 万円以下に収まり、125,000 km を超えると 50 万円以下に収まる感じになっています。
散布図は実際に売買されたデータを縦横の二次元のグラフにしているだけなので、色が濃くなっているところは売買データが重なり合っていることになり、その重なりが多いところが相場だと推測できるものですが、あんまり濃い重なりは見られないです。
「年式」と買取価格の関係を見る散布図
次は、横軸が「年式」で、縦軸が買取価格の散布図です。
これは走行距離と買取価格の散布図よりもわかりやすい右肩「上がり」になってますね。
年式が新しい方が買取価格が高いことが示されています。
年式と買取価格の相関関係は、車種を問わず強く現れるものですがエクストレイルにもそれに当てはまっています。
僕がこれまで調べた範囲では、どの車種も年式の方が走行距離よりも買取価格との関連が強いです。
買取価格 100 万円を超えるためには年式が 2014 年式よりも新しい必要がありそうで、200 万円を超えるためには 2018 年式よりも新しくないと、、、といった感じです。
年式が 2008 - 2009 年よりも古いと、50 万円以下となる確率が高くなることも読み取れます。
エクストレイル買取価格のトップ 10
ここでエクストレイルの買取価格トップ 10 をチェックして表にしてみました。
年式 | 走行距離 (km) | オークション日付 | 買取価格 (万円) |
---|---|---|---|
2022 | 4619 | 2023年08月01日 | 415.2 |
2023 | 7454 | 2023年10月10日 | 405.9 |
2022 | 9081 | 2023年07月11日 | 399.0 |
2022 | 9081 | 2023年07月11日 | 399.0 |
2018 | 17313 | 2022年09月20日 | 247.9 |
2018 | 27694 | 2022年09月09日 | 247.1 |
2018 | 14807 | 2022年09月27日 | 245.4 |
2018 | 30992 | 2022年08月02日 | 236.9 |
2018 | 38230 | 2021年12月03日 | 235.1 |
2018 | 25121 | 2022年09月13日 | 230.3 |
ここまでで見てきた散布図では、買取価格 250 万円まで表示させていませんでした。トップ 10 を見ると、250 万円超えが 4 件ありますね。
1 位 〜 4 位までは 400 万円前後の買取価格になっていて、5 位の 247.9 万円と 150 万円近くも差があります。これは異常といいますか、トップ 4 までのデータが特殊だと考えるべきでしょう。
トップ 4 のオークション日付を見ると、いずれも 2013 年です。この投稿を書いているのが 2023 年 11 月ですから、最近買い取られたものだということです。
トップ 4 の年式は 2022 年式、もしくは 2023 年式で 1 年落ちくらいでしょう。それでもって走行距離が 10000 km 未満です。だからこのような高額買取になったのでしょう。
ただし!よく見ると 3 位と 4 位のデータが同じに見えたのでもともとのデータ (マスターデータ) を確認すると重複データでした。このため、トップ 3 が特異なデータであること、4 位のデータは無視でお願いします!
5 位以下を見ていくと、230 - 250 万円の間の買取価格です。年式はすべて 2018 年式で、オークション日付が 2022 年もしくは 2021 年ということで、3 年落ち程度。走行距離が約 20,000 km - 40,000 km 弱までとなっています。
4 年落ち以降になってくるとトップ 10 に入り込んでくるのが難しいという結果かもしれません。これは 200 万円を超えるためには 2018 年式より新しくないと、と書いたことと合っていると思います。
あなたのエクストレイルの推定価格を計算してみますか?
ここから、あなたのエクストレイルの現在価値に関する説明に入っていきます。
オークションで売買されたデータから導き出された計算式を 2 つ作りました。
あなたのエクストレイルの年式と走行距離を入力することで、いま売ったらいくらになるのか?を推計できるようにしています。
以下の計算式 1 が、ここまで説明してきた「年式」「走行距離」と買取価格の関係から求められた式 (モデル) です。
[ 計算式 1 ]
( 11.4042 x 年式 ) - ( 0.0005415 x 走行距離 ) - 22815.9
この式は、
- 年式が 1 年古くなるごとに 買取価格が 約 11.4042 万円 安くなる
- 走行距離が 1 km 増えるごとに 買取価格が 約 5.42 円 安くなる
ことを示しています。
続いて 2 つ目の計算式です。これは何かというと、1 つ目よりも予測精度が高いモデルです。
式が少し複雑になっているところがミソでして、こちらの方が予測精度が高いことがわかっています。
[ 計算式 2 ]
( 18.163 x 年式 ) + ( 0.2136 x 走行距離 ) - (0.0001064 x 年式 x 走行距離) - 36422.75
決定係数と呼ばれる予測の正確さを表す指標が、2 つ目の計算式が 0.9044 で、1 つ目が 0.7457 です。
決定係数が 1 に近い方が優れているので、計算式 2 の方が良いわけです。
前置きが長くなりましたが、以下に年式と走行距離を入力して計算してみてください。計算式 2 の計算結果 (= あなたの エクストレイルの買取価格) を確認できます!
当ブログのオリジナルツールです。半角文字を入力して試してみてください。
以下のグラフはこのモデル (計算式 2) が予測した買取価格がどれくらい正確であるかを視覚的に示したものです。
横軸も縦軸も単位は価格 (万円) で、「縦軸」がこのモデルが予測した価格 (Predicted) を示し、「横軸」が実際の買取価格 (Actual) を表しています。
赤の点線が実際の買取価格を描いたものです。これは直線として描かれます。
青の点が、このモデルが予測した買取価格で、青の点が赤の点線に近く分布していればしているほど、このモデルの予測が優れていることを示しています。
エクストレイルの場合、右端の方にある青い点 = 高額な買取価格の予測が赤の点線からすこし外れている印象がありますね。これは、モデル = 計算式ですから、トップ 10 の上位 3 件の売買データが外れ値、言い換えるとパターンから外れている特異なデータと考えることができます。
これ以外のデータに関してはかなり赤点線に沿った結果となっており、予測精度は高いです。
250 万円を超える買取価格の予測は苦手で、それ以外の予測は得意。そのようなモデルになっているのかもしれません。
ま、このようなウンチクもかる〜く意識していただいて、計算結果を参考データとしていただければと思います。
年式ごとの買取価格平均値の折れ線グラフ
今度は散布図ではなく、折れ線グラフを作ってみました。
「年式ごとの買取価格の平均値」を求めて、横軸が「年式」、縦軸が「年式ごとの買取価格の平均値」をグラフにしたものです。
年式と買取価格の関係を表しているため、年式が新しいほど買取価格が高くなる = 「右肩上がり」のグラフになっています。
エクストレイルの場合はとてもきれいな右肩上がりですね。とてもきれいとはどういう意味かというと、新しい年式の買取価格が古い年式の買取価格より安くなっている箇所がほぼ見られないという意味です。
2014, 2015, 2016 年あたりの買取価格がすこーし右肩下がりになっていますが、それもとても小さい右肩下がりです。
他の車種でここまできれいな関係性は見たことなかった気がします。
走行距離 10,000 km ごとの買取価格平均値の折れ線グラフ
次が、走行距離 10,000 km ごとの買取価格平均値を求めて、それを折れ線グラフにしたものです。
エクストレイルの売買データを走行距離 10,000 km ごとに分類し、それを横軸にして、買取価格を縦軸にした折れ線グラフです。
走行距離と買取価格の場合は、走行距離が増えるほど買取価格が安くなる = 右肩下がりのグラフになります。
年式と買取価格の折れ線グラフと比べると、デコボコとした印象がすこし垣間見えますね。
ただそうは言っても、他の車種と比べてみるとエクストレイルの場合はデコボコ度合いが小さく見えます。
この折れ線グラフから何かを読み取るとしたら、走行距離 70,000 km 台までは買取価格の下がり方が強い傾向にあることでしょうか。
70,000 km を超えてしまえば、走行距離の増加に応じて買取価格が下がるスピードが落ちると言えばわかりやすいでしょうか。
つまり、走行距離を軸にして考える場合、あなたのエクストレイルが 70,000 km を超えているかどうか、このあたりがポイントになってくるでしょう。
最後に参考データとして、年式ごとの買取価格の平均値と、走行距離 10,000 km ごとの買取価格の平均値を表にしたものを紹介しておきます。
あなたのエクストレイルの年式と走行距離から、どれくらいの買取価格になるのかをサッと確認できます。
年式ごとの買取価格平均値
年式 | 買取価格 |
---|---|
2001 年 | 15.2 万円 |
2002 年 | 9.2 万円 |
2003 年 | 11.0 万円 |
2004 年 | 9.2 万円 |
2005 年 | 12.3 万円 |
2006 年 | 12.3 万円 |
2007 年 | 24.7 万円 |
2008 年 | 34.3 万円 |
2009 年 | 28.7 万円 |
2010 年 | 45.6 万円 |
2011 年 | 61.8 万円 |
2012 年 | 58.8 万円 |
2013 年 | 68.3 万円 |
2014 年 | 118.2 万円 |
2015 年 | 114.1 万円 |
2016 年 | 115.0 万円 |
2017 年 | 168.9 万円 |
2018 年 | 192.6 万円 |
2019 年 | 223.1 万円 |
2022 年 | 404.4 万円 |
2023 年 | 405.9 万円 |
10,000 km ごとの走行距離の買取価格平均値
走行距離 | 買取価格 |
---|---|
0 万 km 〜 | 270.7 万円 |
1 万 km 〜 | 196.1 万円 |
2 万 km 〜 | 183.9 万円 |
3 万 km 〜 | 146.8 万円 |
4 万 km 〜 | 103.4 万円 |
5 万 km 〜 | 79.5 万円 |
6 万 km 〜 | 98.9 万円 |
7 万 km 〜 | 52.8 万円 |
8 万 km 〜 | 49.2 万円 |
9 万 km 〜 | 35.0 万円 |
10 万 km 〜 | 39.3 万円 |
11 万 km 〜 | 49.4 万円 |
12 万 km 〜 | 36.8 万円 |
13 万 km 〜 | 23.6 万円 |
14 万 km 〜 | 12.3 万円 |
15 万 km 〜 | 18.5 万円 |
16 万 km 〜 | 23.4 万円 |
17 万 km 〜 | 13.8 万円 |
21 万 km 〜 | 28.7 万円 |
23 万 km 〜 | 27.1 万円 |