(11月19日更新) デミオ買取価格の相場・最新トレンドはこれ!
デミオの買取価格を走行距離と年式の関係から予想することができたら?
今日はデミオの買取価格についてです。いつものように走行距離と年式との相関関係からチェックしていきます。
あなたのデミオにいったいどれくらいの価値があるのか?の参考として読んでもらえたらと思います。
デミオに限らず、クルマの売却金額は走行距離と年式が大きく関係しているので、これについて細かく見ていきましょう。
この投稿では、過去のオークションでの売買データを使って、走行距離と買取価格、年式と買取価格の関係性をグラフでご紹介します。
実際のデミオ売買データ 174 件を利用してグラフは作っています。
グラフは目で見てわかるものなので、デミオの売却金額がどれくらいになるのか。これが事前にある程度でもわかっていれば安心につながるんじゃないかなと思います。
走行距離と年式が売却価格に大きく関連するのであれば、あなたのデミオの走行距離と年式から今の時点でどれくらい価値があるのかが計算できるってことです。
100 パーセント正確な予測はできませんが、今保有しているデミオの値段がどれくらいなのかを推測していただけます。
詳しくは以下に書いていきます。
走行距離・年式とデミオ買取価格の相関関係
では、走行距離・年式と買取価格の相関関係を順に見ていきます。
2 つの数値の関係を視覚的に見ることができるグラフである散布図を使います。
「走行距離」と買取価格の関係を見る散布図
横軸が「走行距離」で、縦軸が買取価格です。
通常はこの散布図が右肩「下がり」になる傾向がハッキリわかるものなのですが、デミオの場合は、ちょっと微妙ですね。
どういうことかというと、確かに右肩下がりのように見えますが、右肩下がりの線には見えないですよね。「線」というよりは「三角形」に見えます。
走行距離が増えれば増えるほど、クルマの価値は下がる。これは当たり前の理屈ですが、デミオは走行距離が少なくても売却価格が低いものが多くあり、このために右肩下がりの線ではなく三角形が描かれています。
走行距離が少なくてもたとえば事故車だったり、キズが修理されていなかったりといった状態だと価値が下がりますが、通常はそういうデータは少ないです。
これまで見てきた他の車種のデータには見られず、デミオ特有の傾向かもしれません。
このため三角形的なグラフになっていますが、その部分を無視して右肩下がりに見える箇所から傾向をなんとなく掴んでおく形になると思います。
この散布図は実際に売買されたデータを縦横の二次元のグラフにしているだけです。色が濃くなっているところは売買データが重なり合っていることになり、その重なりが多いところが相場だと推測できるものですが、デミオのデータにはこの重なりがほとんど見られない結果になっています。_| ̄|○
「年式」と買取価格の関係を見る散布図
次は、横軸が「年式」で、縦軸が買取価格の散布図です。
これは走行距離と買取価格の散布図よりはわかりやすい右肩「上がり」になってますね。
年式が新しい方が買取価格が高いことが示されているわけですが、デミオの場合は他の車種と比べるとバラけている感じがあります。
特に 2015 年のデータに違和感を感じます。買取価格が下は 30 万円から上は 130 万円超えまでとても幅が広い。
2016, 2017, 2018, 2019, 2020 年式の買取データもあるのに、最高値が 2015 年式のクルマになっていることに加え、うーん、なんだこれはといった感じです。
2016 年式も 2017 年式も買取価格の幅が広いのが気になってしまう散布図です。
年式と買取価格の相関関係は、車種を問わず強く現れるものでデミオにもそれが当てはまっているとは言えそうですが、他の車種と比べるとこの関連が薄いです。
今後データが増えてくれば、もう少しわかりやすい右肩上がりになっていく可能性はありますが、2015 年式で高額買取されているデータに関しては、オークション時期が例えば 2017 年や 2018 年など、買い取られた時期では 2 - 3 年落ちだったとか、そういうことなのかもしれません。
次の買取価格トップ 10 でそのあたりを見ていきましょう。
デミオ買取価格のトップ 10
ここでデミオの買取価格トップ 10 をチェックして表にしてみました。
年式 | 走行距離 (km) | オークション日付 | 買取価格 (万円) |
---|---|---|---|
2015 | 6448 | 2017年11月04日 | 135.0 |
2017 | 10390 | 2019年07月22日 | 131.0 |
2015 | 16631 | 2018年10月19日 | 119.1 |
2016 | 12226 | 2018年08月17日 | 118.7 |
2015 | 6347 | 2018年05月28日 | 109.1 |
2018 | 21411 | 2020年12月04日 | 105.0 |
2015 | 50975 | 2019年07月29日 | 104.0 |
2017 | 5673 | 2021年11月02日 | 101.8 |
2015 | 40228 | 2017年12月15日 | 98.8 |
2019 | 5431 | 2021年02月05日 | 96.0 |
やっぱり!というほどではありませんが、オークションの日付が 2017 年、2018 年、2019 年が多くなっています。
こうなってくると、2015 年式のデミオが買い取られたときは 2 - 3 年落ち程度ですから高い価格で買い取られ、このようなデータが多いために 2015 年式のクルマが高く買い取られていた状況が散布図に現れたと言えるでしょう。
特に 1 番高く買い取られた 2015 年式のデミオは、2 年落ち程度の 2017 年に買い取られ、その時の走行距離が 6400 km 程度であったため高値での買取となったと考えられますね。
トップ 10 の内、10000 km を下回っているものが 4 件、10000 - 20000 km のものが 3 件あり、走行距離が少ないデミオが高額買取になっています。
一般的には、走行距離が少ない = 年式が新しいことになるので、こういった状態のデミオが高く買い取られたということになろうかと思います。
あなたのデミオの推定価格を計算してみますか?
ここから、あなたのデミオの現在価値がいくらになるのか?の予測に関してです。
オークションで売買されたデータから予測用の計算式を 2 つ作りました。
あなたのデミオの年式と走行距離を入力することで、いま売ったらいくらになるのか?を推計できるようにしています。
以下の計算式 1 が、ここまで説明してきた「年式」「走行距離」と買取価格の関係から求められた式 (モデル) です。
[ 計算式 1 ]
( 5.86 x 年式 ) - ( 0.00026 x 走行距離 ) - 11740.34
この式は、
- 年式が 1 年古くなるごとに 買取価格が 約 5.86 万円 安くなる
- 走行距離が 1 km 増えるごとに 買取価格が 約 2.6 円 安くなる
ことを示しています。
続いて 2 つ目の計算式です。これは何かというと、1 つ目よりも予測精度が高いモデルです。
式が少し複雑になっているところがミソで、こちらの方が予測精度が高いことがわかっています。
[ 計算式 2 ]
( 8.98 x 年式 ) + ( 0.09597 x 走行距離 ) - (4.8e-05 x 年式 x 走行距離) - 18019.14
決定係数と呼ばれる予測の正確さを表す指標が、2 つ目の計算式が 0.76 で、1 つ目が 0.74 です。
決定係数が 1 に近い方が優れているので、計算式 2 の方が良いわけです。
前置きが長くなりましたが、以下に年式と走行距離を入力して計算してみてください。計算式 2 の計算結果 (= あなたの デミオの買取価格) を確認できます!
当ブログのオリジナルツールです。半角文字を入力して試してみてください。
以下のグラフはこのモデル (計算式 2) が予測した買取価格がどれくらい正確であるかを視覚的に示したものです。
横軸も縦軸も単位は価格 (万円) で、「縦軸」がこのモデルが予測した価格 (Predicted) を示し、「横軸」が実際の買取価格 (Actual) を表しています。
赤の点線が実際の買取価格を描いたものです。これは直線として描かれます。
青の点が、このモデルが予測した買取価格で、青の点が赤の点線に近く分布していればしているほど、このモデルの予測が優れていることを示しています。
デミオの場合は、これまで僕が見てきた他の車種と比べて、予測した結果が赤の点線からけっこう外れている印象があります。_| ̄|○
ちょっと残念ですが、デミオの買取価格の予測は他の車種と比べて若干精度が低くなっています。
このため、買取価格の予測用に計算式を作りましたが、参考レベルとして捉えていただけると嬉しいです。
年式ごとの買取価格平均値の折れ線グラフ
今度は散布図ではなく、折れ線グラフを作ってみました。
「年式ごとの買取価格の平均値」を求めて、横軸が「年式」、縦軸が「年式ごとの買取価格の平均値」をグラフにしたものです。
年式と買取価格の関係を表しているため、年式が新しいほど買取価格が高くなる = 「右肩上がり」のグラフになっています。
そこそこきれいな右肩上がりになっています。2015 - 2016 年式のところでガクッと下がっているところが気になりますが、それ以外はわかりやすい折れ線グラフになっています。
散布図で見たときには結構バラけている印象がありましたが、年式ごとの買取価格の平均値を折れ線グラフにした結果を見てみると右肩上がりがはっきりしています。一安心です。
走行距離 10,000 km ごとの買取価格平均値の折れ線グラフ
次が、走行距離 10,000 km ごとの買取価格平均値を求めて、それを折れ線グラフにしたものです。
デミオの売買データを走行距離 10,000 km ごとに分類し、それを横軸にして、買取価格を縦軸にした折れ線グラフです。
走行距離と買取価格の場合は、走行距離が増えるほど買取価格が安くなる = 右肩下がりのグラフになります。
しかし、この折れ線グラフはギザギザ具合が大きい!120,000 km 台と150,000 km 台の買取価格がグン!と跳ね上がっちゃっています。
ここまで跳ね上がっているのは他の車種では見たことがありません。
これはデータの歪みが影響しているかもしれません。
たとえば、120,000 km 台の売買データが 1 件しかなかったとします。たまたまそのデミオの他の状態が素晴らしく、高い買取価格がついたとします。こういう場合、買取価格の平均値は高くなりますよね。このようなデータの歪みがあったのかもしれないです。
もうすこしデータが増えたときにこの折れ線グラフがどうなるか、またいつかリベンジ (?) で調査してみたいと思います。
最後に参考データとして、年式ごとの買取価格の平均値と、走行距離 10,000 km ごとの買取価格の平均値を表にしたものを紹介しておきます。
あなたのデミオの年式と走行距離から、どれくらいの買取価格になるのかをサッと確認できます。
年式ごとの買取価格平均値
年式 | 買取価格 |
---|---|
2002 年 | 2.4 万円 |
2003 年 | 5.2 万円 |
2004 年 | 6.2 万円 |
2005 年 | 6.2 万円 |
2006 年 | 3.5 万円 |
2007 年 | 6.1 万円 |
2008 年 | 7.4 万円 |
2009 年 | 7.1 万円 |
2010 年 | 6.8 万円 |
2011 年 | 22.8 万円 |
2012 年 | 18.2 万円 |
2013 年 | 21.3 万円 |
2014 年 | 42.5 万円 |
2015 年 | 69.6 万円 |
2016 年 | 63.4 万円 |
2017 年 | 76.0 万円 |
2018 年 | 79.5 万円 |
2019 年 | 93.4 万円 |
10,000 km ごとの走行距離の買取価格平均値
走行距離 | 買取価格 |
---|---|
0 万 km 〜 | 84.8 万円 |
1 万 km 〜 | 66.7 万円 |
2 万 km 〜 | 59.7 万円 |
3 万 km 〜 | 44.7 万円 |
4 万 km 〜 | 44.7 万円 |
5 万 km 〜 | 37.6 万円 |
6 万 km 〜 | 27.9 万円 |
7 万 km 〜 | 21.7 万円 |
8 万 km 〜 | 25.9 万円 |
9 万 km 〜 | 14.8 万円 |
10 万 km 〜 | 12.6 万円 |
11 万 km 〜 | 8.3 万円 |
12 万 km 〜 | 38.2 万円 |
13 万 km 〜 | 6.3 万円 |
14 万 km 〜 | 5.6 万円 |
15 万 km 〜 | 34.8 万円 |
22 万 km 〜 | 22.1 万円 |